無料で使用できるCADソフト JW_WIN
CADソフトは使用したいけれど、高価過ぎて....。
確かに一昔前よりも、随分値段が下がりましたが、
会社で一人に一つ購入すると、総額としてはけっこうな金額になります。
(社内で一人というか1台だけ使えても、効率があがりません。)
そこで、購入費無料の JWW(JW_CAD for Windows) を使用しようということになります。
ただ、「わからない事は、購入先に尋ねればよい。」というわけにはいきませんので、
全て自分自身で、調べるほかありません。
そういうお金は無いが、なんとかCADを便利に使いたいという方々の助け合いの為に、
気づいた事をここに書いてみました。
初心者の躓き1(図面データの受け渡し)
- データの互換性
パソコン(コンピュータ)は、ワードとエクセルぐらいしか使用しない人が、
CADを使用して困ることのひとつが、他の人とのCAD図面の受け渡しです。
いつも何気なく使用する、ワードとエクセルは、マイクロソフトという世界的な会社が作った
ワープロと表計算のソフトウエアです。
そして独占的な地位を築いたので、ほとんどの人が文章(データ)の受け渡しをおこなう場合、
ワープロはワード、表計算はエクセル同士で行なわれるので、それほどトラブルことはありません。
ところが、CADソフトの世界には、マイクロソフトのような地位を築いた会社がありません。
ですから、自分の使用しているCADソフトと、図面データの受け渡しをする相手のCADソフトが、
同じでないことのほうが一般的です。この為、受け取った図面データが読み込めない・相手に渡した図面
データが読めないと言われることが、多々発生します。
CADを使用する人にとって、非常に困ることであり、効率化の障害となります。
- DXFファイル形式
お互いのデータの受け渡しができない事 = お互いのファイル形式が異なるという事です。
線・円等を描く指示書が英語で書かれていて、描く本人は日本語しか解らないような状況です。
しかしこれでは、困ってしまうので、それなりにメジャーな会社で使用していたDXFという
ファイル形式を皆で使うのがこの業界の一般的な状況のようです。
- 相手の使用CADの確認
お互いに図面データを受け渡す場合は、先方のCADソフトの名称を聞き、同じだったら
そのままのファイル形式で、違っていたらDXFファイル形式で行ないます。
- 互換性その1
しかし、そのソフトでしか表現できない固有の機能情報は伝わりませんし、
各社のCADが勝手に解釈・翻訳している可能性もあるので、「DXFファイル形式でお互いに受け渡せば、
完全に同じ内容が伝わる。」と言うわけではありません。
- 互換性その2
DXFにも、異なるバージョンがあるので注意が必要です。バージョンが異なると、正しく読み込めません。
- 互換性その3
JWW 同士でも、バージョンが異なると、正常に受け渡しできません。新しいバージョンで作成した図面を
古いバージョンの JWW で読み込むと、何も表示されず、「データを空で渡した。」と言われる事が
時々あります。
- SXFファイル形式
このようなデータ互換の不便さ・混乱を無くそうと制定されたのが、SXFファイル形式です。
くわしくは、国土交通省 国土技術政策総合研究所のホームページ CALS/EC 電子納品に関する要領・基準
(http://www.nilim-ed.jp/index.html) をご参照下さい。
JW_CAD もバージョン 4 以降は、このファイル形式に対応しています。
- SXFブラウザ
上記の国土交通省 国土技術政策総合研究所のホームページから SFXブラウザーがダンロードできます。
無料で使用でき、図面の表示・確認に便利です。また、bitmap データとして出力できるので、
ワープロに図面を貼り付けるとき便利です。

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