Windows Vista でのファイル共有
このたび Windows Vista のパソコンをDELLから新たに購入しました。
今まで、Windows 95, Me, Xp でファイル共有やプリンタの共有を行っていましたので、
Vista も新たに加えることにしました。
新しいパソコンで、CPUパワー・容量もあるので、共有の中心にしようと考えました。
しかし、社内ネットに接続したところが、Xp からは共有できるのですが、95, Me からはで
きないのです。
逆に Vista から 95, Me へはできるのですが、Me からはできません。
DELLに問い合わせても、「Vista の問題でありマイクロソフトに問い合わせてください。」
とのこと。
マイクロソフトに問い合わせても要領を得ないし、Vista のホームページを調べても、ネット
ワークの素晴らしさを自画自賛しているだけてわかりません。
ネットで検索して調べたら、
- Vista と Me ではできない。
- Vista の設定を変更すればできる。
- Ultimateなら「ローカルセキュリティポリシー」にて「ネットワーク セキュリティ: LAN Manager 認証レベル」を「NTLM応答のみ送信する」に変更すればいいでしょう。
- Premiumなら下記のようにレジストリ操作で変更します。(再起動後から反映されます)
キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa
名前: LmCompatibilityLevel
データ: 0 (Vistaの設定は3になっているので変更する)
などの記述が見つかりました。
実際に Vista の設定を変更してみましたが、一つ一つの反応が数分単位で、フォルダを一つ開く
のに30分以上かかり、実用にならないのであきらてしまいました。
その他の問題点
Xp から、Vista の共有ファイルに対して、最初の右クリックを行った場合、
応答に数十秒から数分単位で固まって待たされます。2度目からは、それほどかかりませんが、
利用者に不評です。
せっかく買った新しいパソコンが不評だったのでがっかりしてしまいました。
Vista の操作上の見た目は綺麗ですが、仕事をする上では関係がありませんし、
操作も今までに覚え慣れ親しんだものと、若干異なるので使いやすいと感じませんでした。
そこで Vista に VmPlayer をインストールし、そこに Linux をインストールし、
そこで Samba を動かしてファイル共有を試みることにしました。
VMware Player のインストール
日経Linux 7月号に記事がありましたので、これを参考にしたら、インストールは
問題無く済みました。
続いて、Vine Linux 4.1 をインストール。これも特に問題なし。
ここまでで、Windows Vista 上で Vine Linux が動きます。なかなか楽しいです。
参考にしたのは --> http://yamashita.dyndns.org/blog/343
ただ、sharedFolder が動作してくれません。雑誌の記述では設定だけでいいと思った
のですが違いました。
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~mfujii/computer/vmware-player
に書いてある通りに実効したらうまくいきました。
おかげで、スクリーンの大きさも自由に変更にできるようになるし、
マウスポインタの移動も自由にできるし、本当に便利です。
次に、ファイルサーバーで使用するには、ディスクサイズを100Gバイト以上
ほしかったので、今度は独自にディスクイメージを作成しました。これには
qume-image を使って作成しました。
参考にしたのは --> http://nabe.blog.abk.nu/0122
C:\Users\guest>qemu-img create -f vmdk VineLinux.vmdk 100G
qume-image で作成されるイメージはIDEなので、日経Linuxに付属して
きたディスクイメージとは異なり(デバイスタイプが SCSI)、config
ファイルの書き換えが必要でした。(気づかずに時間がかかってしまいました。)
file:VineLinux.vmx
....
scsi0.present = "FALSE"
ide0.present = "TURE"
ide0.fileName = "VineLinux.vmdk"
....
続いてSambaをインストールしたのですが、うまく動きません。以前 Fedora では
すんなりいったのですがここでつまずいてしまいました。理由は、Vine 系は
Fedora系の xinit で初期化するのではなく、/etc/inetd.conf で初期化しているので
こちらを編集して swat を起動できるようにしなければならないからでした。
さらに設定もどうもうまくいきません。結局 /etc/samba/smb.conf を直接編集してOK
でした。( swat のコメントアウトされた部分の # を取り、有効にする。)
これで、Linux & samba による、95,Me,Xp,Vista のファイル共有ができたのでした。
周りの人は、Vistaでファイル共有ができるようになったと思ってます。
さらに、VMPlayer の sharedFolder で Linux にマウントされた Vista の共有ファイル
(Public)を samba で共有できるようにしてみました。
しかしこれでは、日本語が文字化けしてしまうのですね。
VmPlayer の sharedFolder は、文字コードの変換機能が無いので、英語で使っている分
にはいいのでしょうが、Windows と Linux の日本語文字コードの違いのせいで、
思った通りにはいきませんでした。
その部分が日本語 samba の偉大なところなのですね。
まー、文字コードをそれに合わせて設定してしまえばできるのでしょうが、アホらしいし、
Linuxシステムとしてはおかしくなってしまうので止めました。
キャラクタベースで作業をしていると、ファイル名に日本語使わないので、
ほとんどもんだいはありませんが!
いまどき、普通の人はそんなことしませんもんね