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「こんなん知ってらるかい」
「こんなん知ってらるかい」:”こういうことをご存じですか”【北信州の方言】
爺ちゃん婆ちゃんの山郷の暮らしの知恵です。
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おことわり:内容には科学的な根拠に基づかないものもありますが、あまり深く追求しないでください。
暮らしの知恵
年中
- 飯縄山(いいづなやま)の裾に雲がかかっているから雨になる。

- 電車の音がよく聞こえるので雨になる。
- お月さんがお笠被っているので天気が崩れる。
- 膝が病めるから天気が変わる。
- 夕虹が立つと天気がよくなる
春
- 春に3日の晴れなし。
- 春の火は見えないから野焼きは気を付けろ。
- 夕虹が立つと次の日は照る。
- 田植えの頃にはこたつが欲しくなるような寒い日があるもんだ。
夏
- 夕虹は百日の日照り。
【夕虹が掛かると日照りが100日も続く】
- 五日菖蒲の枯れるまで。
【端午の節句(この辺では6月5日)に菖蒲が枯れるほど日照りが続くと豊作になる】
- 土用の入りから3日までにミンミン鳴けば陽気いい。
【夏の土用に入って3日目までにミンミンゼミが泣き出すと天候が順調である】
- 夕日が真っ赤だから、明日も晴れて暑い。
- 米子(須坂市米子地区)の方の空が真っ暗だから、すぐ夕立が降ってくる。
- 長野の方から降ってくる夕立は長降りする。
秋
- 千曲川の霧が上がってくるようになったからりんごが色付く。
- スズメバチが高い場所に巣を掛けると台風がこない。
- きれいな紅葉にならない年は雪が早い。
冬
- 「冬至10日前」
日の入りの時間がもっとも早いのは冬至の10日前ぐらい。
これから次第に日の入りは遅くなる。
- 「寒九の雨」が降るので今年は豊作だ。
【寒に入って九日目が寒九で、この日に降る雨を「寒九の雨」と呼んで豊作の兆しとした】
- カマキリの卵が高いところにあるから今年は雪が多い。
- 新月まわりだから、大雪になる。
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長い糸の巻き取り方
田植えや、畑でまっすぐに作業するときには糸を張って案内にする。
- この糸を巻き取るときは、「8」を描くように棒に巻き付ける。
- 一方向に巻き付けるよりも速く巻き取れ、しかも糸が捻れない。
- 数学的にも合理的な方法だそうです。
りんごの皮のむき方
包丁がなくても、鎌やハサミでりんごの皮を薄くきれいにむくことができる。
コツは、刃物は動かさず、りんごを回すこと。
←”剪定はさみ”で皮をむいている。けっこう上手。
- <リンゴの皮むき>脳の前頭前野を活性化 食品総研が発見(2004年1月2日;毎日新聞)
- リンゴの皮をむく動作が、脳の前頭前野を活性化させることを、独立行政法人食品総合研究所(茨城県つくば市)の檀一平太研究員らが見つけた。
前頭前野は、人間の理性や想像力、判断力などの高度な働きをつかさどるとされる。
すいかのおいしい切り方

すいかは中心が一番おいしい。
すいかを三角錐のように切ると、みんな平等においしく食べられる。
種蒔き
- ひねの豆は蒔いても生えない。(古い豆を蒔いても発芽しにくい。)
- 茄子の種は一晩背中に入れて寝ると、よく生える。
- アスパラの種は三日三晩体に巻きつけておくとよく芽が出る。
- 朝顔の種は蒔く前に、お腹で暖めておくと早く芽が出る。(種によっては水に漬けて冷蔵庫で冷やしておくといいものもある。)
- 「南瓜はごったくを入れ、葱はきれい好き」

南瓜の苗は、元肥に草や藁などの腐食物をたくさん入れて植える。
葱はきれい好きなので、あまり腐食物を入れないで植付け、追肥を与えて成長させる。
竹を切る時期
- 夏に切った竹は虫がつくので竹細工には使うな。
- 行商から竹細工品を買うときは、いつ切った竹か正直に話す人から買え。
木と竹をうまく割る方法
- 「木本竹末(きもとたけうら)」
- 木は根本の方から、竹は末(うら)の方から割るとうまくいく。逆だと力をいれてもきれいに割れない。
蝮酒(まむしざけ)の作り方
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・蝮を見つけたら、先が又になった棒で蝮の首を押さえ、一升瓶の口に蝮の頭を入れて棒を放すと、蝮は自分で瓶の中に入る。体が全部入ったら、すかさず蓋をする(まごまごしているとUターンして出てきてしまう)。
・蓋に小さい空気穴を開け、中に1センチ位水を入れて1週間ほど放置する。
・腸の中のものが出尽くしたら、水を足して瓶をゆすって洗い、きれいになったら水を全部出す。
蓋を取って素早く漏斗を差し込み、35度の焼酎を注ぐ。蝮は漏斗に噛みついて焼酎を飲むが、かまわず注ぎ込む。焼酎が瓶に一杯になり、蝮が動かなくなったら漏斗を抜いてしっかり蓋をし、冷暗所で保管する。
・数日すると焼酎の量が減るので、つぎ足してできあがり。
・蝮酒は精力の素になるらしいが、臭いはかなりきつい。
・蝮を見つけても、道具がないときはあきらめる。蝮の体に傷をつけると蝮酒には適さないので、傷つけないようにするのがコツ。傷を付けてしまったら仕方がないので、殺して骨を叩いて柔らかくしてから、焼いて食べる。
あげざく
豆類やジャガイモの根元に鍬(くわ)や鋤(すき)で土を寄せていい作物を作る。
ジャガイモは土が少ないと、芋に日光が当たって表面が緑色になってしまい、食べられなくなってしまう。
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五月八日(ごがつようか)の草餅は灸をすえたほど
五月八日に搗いた草餅を食べると、お灸をすえたほど体に効く。
寒九の水
- 寒九の日に汲んだ水は薬になる。
寒九の水を飲むと夏痩せしない。
- 【寒九:寒に入って九日目】
アカザ(藜)の杖
アカザの杖を使っていると中風にならない。
- アカザの杖は軽くて丈夫で、握りやすく、年寄りに向いている。
吉川英治の「三国志」にも、仙人がアカザの杖を突いて歩く話があったような気がする。
打ち身
- ひどい打ち身も、蝮酒を付けると一晩で引ける。
- 傷があると痛みがひどくなるので付けてはいけない。
小骨取り
- 魚の小骨がのどに刺さったら、ご飯をかまないで飲み込めば取れる。
- 長ネギの白いところでなでると取れる。
夏ばて解消
- 秋口になって「おろのきだいこん」のみそ汁を食べると元気になる。
風邪の予防
- どんどん焼きであぶった団子を食べると風邪をひかない。
- 風呂上がりに塩を体に擦り込めば風邪をひかない。
- 夏の間に潮風にあたると、冬、風邪をひかない。
- 山に雪があるうちは、「ちゃんちゃん」持って出掛けろ。
【春になっても山に雪が残っているうちは夕方になると急に冷え込むので、「ちゃんちゃん」のようにすぐ羽織れる物をもって出掛けなさい】
「ちゃんちゃん」:「ちゃんちゃんこ」のこと。綿入りの袖無し羽織。今ならさしずめダウンベスト
のどの薬
- 咳が出るときは黒豆を煮た汁を飲め。
- 薄切り大根を蜂蜜漬けにして保存しておき、のどが痛い時に食べると痛みが和らぐ。
熱冷まし
- 高熱がでたときは、カモシカの角(つの)を削って煎じて飲むと熱が下がる。
- カモシカの角の写真はこちらでご覧いただけます。(心臓の弱い方はご遠慮ください)
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- お雛様は毎年出してあげないと、箱の中で喧嘩する。

- カボチャの肥やしと嫁は遠くにくれろ。
【カボチャは遠くまで根を張るので、肥料は根元だけでなく離れた場所にも必要。
娘を近くに嫁にやるとしょっちゅう実家に帰ってくるので良くないということかな。】
- 元旦には掃き掃除はしない。
【福を掃き出してしまうから。】
- 年越しには、芋干し、干し柿、甘栗、地豆を食べる。
【札(サツマイモ)を掻き(カキ)集めて繰り(クリ)回し良くし、まめ(マメ)に暮らせるように。】
- 新米を早く食べ始めると食い込む。
【新米は炊いても量があまり増えないので、米をたくさん食べてしまうことから、米がすぐに終わらないように新米を食べる時期をできるだけ遅らせようと配慮する。
新米は美味しいために、つい食べ過ぎてしまうということも理由か。】
- 三日三月三年(みっかみつきさんねん)。
【物事の節目をいう(小説の題にもあったような)。
つらい修行も3日続けば3ヶ月は続き、3ヶ月続けば3年は続けられて一人前になるらしい。
何かを始めて3日目、3ヶ月目、3年目に壁に当たる、あるいは止めたくなる、という人もいる。】
- 朝の蜘蛛は福が来る、夜の蜘蛛は盗人が来る。
朝の蜘蛛は殺すな。
【どちらもどんな謂れがあるのか不明です。】
- 子どもの歯が生えかわるとき、抜けた下の歯は屋根に放り上げ、上の歯は縁の下に投げ入れると丈夫な歯が生えてくる。
【昔の藁葺きなら目立たないが、瓦やトタン葺きの場合はどうなんでしょう。
今は縁側のない家も多いので、どこへ投げたらいいんでしょうね。】
- 降りっ「こんきょ」は種ぐれ採れるが、照りっ「こんきょ」は種さえできね。
【長雨による凶作の時は翌年に使う種ぐらいは収穫できるが、日照りによる凶作の時は、翌年使う種の分さえ収穫できない。】
「こんきょ」:凶作のこと(語源は不明)
- 屋敷に樅(モミ)の木を植えると揉みっかえる。
【家内に揉め事が起きるので樅の木を屋敷に植えてはいけない、ということ。
子どものためにクリスマスツリー用の樅の木を植えたら叱られた。】
- 山は山なり。
【人が歩いた後から山に入っても、まったく採れないということはなく、それなりに収穫はあるのだ、というような意味。
山は広いので見落としがあるという理由のほかに、山に暮らす人々は翌年のために決して採り尽くすことがない、という背景もある】
- 先祖伝来の土地を削られるのは、命を削られるよりもせつない。
【道路が狭くて自動車が通れなくても、土地が狭くなるよりはいい、ということ】
- 夜中に口笛を吹くと泥棒が来る。
- 夜、爪を切ると親の死に目に会えない。
- 食後に横になると、牛になる。
- 親が死んでも喰(じき)休み。
- 川は三尺流れるときれいになる。
- 最後のネギの土寄せは土用のうちにやる。
- 親の小言と茄子の花は千に一つの無駄もない。
- 赤ん坊が夜泣きするときは、豆を炒って赤和観音にお供えすると直る。
- 農は人真似。
【農作業は、他人がやることを真似していればそこそこの収穫ができる】
- 小作に出るような畑は地所が悪い。
【他人には痩せて石ばかりのような畑しか貸さない、という意味】
- 長く小作に出ていた畑は使い物にならない。
【他人に貸してあった土地は、土作りがおろそかになっているので、返されてもいい作物ができない】
- 七月投げても座る。
【ななつきなげてもすわる:赤ん坊は7ヶ月でちゃんとお座りできるようになる】
- 19の飯前まで背は伸びる。
- 昔から「銭取りあんべ死にあんべ」といったもんだ。
【銭を貯めるには死ぬほど稼がないとだめだ、といった意味らしい】
- 春になると、稼げ稼げといって日が長くなる。
- 6月は心のない人には雇われるな。
【昔は時間で仕事をしなかったので、雇い人を日没までみっちり稼がせた人もいた】
- 梅が不作の年には、紫蘇(しそ)がよくできる。
【梅と紫蘇の生育には負の相関関係があるらしい】
- 秋は一生懸命仕事する人を雇え。
【秋は日が短いので、一生懸命やってもらわないと仕事が終わらない】
- 4時4時してると5時になる
【よじよじしてるとごじになる:まごまごしてるとすぐ時間は過ぎる、という意味らしい】
- 烏(カラス)が騒ぐので、誰かが亡くなったらしい。
- 年の始めにおんなしょ(女性)が亡くなると、その年は不幸が多い。
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