岩田修二


 議 会 報 告
07年4月

2期目のスタートを切ることができました。多くの皆さんから、たくさんの激励やご意見をいただき感謝しています。市議会議員の2期目の選挙は大変厳しいとよく言われます。そのことをまさに実感した結果でありました。結果はともかく、多くの皆さんから御支援をいただいたことを糧として、新しい気持ちで議員活動に取り組んでまいります。引き続き、皆様方の変わらぬ御支援を賜りますようお願い申し上げます。

さて、統一自治体選挙前半戦の県議会議員選挙が行われ、須高地区においては予想通りの結果となりました。長野県内では現職が12人も落選したり、女性議員の占める割合が全国で1番になったりしたことなど、特徴的な結果となりました。残念だったのは投票率です。8回連続で低下に歯止めがかからず、初めて60%を割り込んでしまいました。特に須坂市は、45%台と県内で最低の投票率になっています。投票行為は、国民が直接政治に参加できる唯一の機会です。その機会を放棄することはいかがなものなのでしょうか。

  

 3月定例議会の報告 

須坂市議会3月定例会は、2月28日から3月23日までの24日間開かれました。主な内容は平成19年度予算案と、条例の制定、一部改正でした。市長は予算の提案説明の中で「市民が誇りをもって暮らせる「元気な須坂」を実現していく。そのために、徹底した情報公開、須坂のブランド化のための戦略的な情報発信、健全財政の維持、共創による創意工夫、知恵と勇気で敢然と立ち向かっていく」と述べています。

 

一般会計予算総額  179億5千万円 

前年と比べ5億円の減

新規事業の主なもの

●豊洲児童クラブの移設  豊洲小学校空き教室から独立した建物へ 2,100万円

●公共施設の耐震補強工事  市民体育館、公民館、臥竜山公会堂 2億3,537万円

●保険補導員会50周年記念事業支援  200万円

●須坂を元気にするテレビ番組の制作  310万円

●多目的(防災)広場の整備  市庁舎西館(旧市民会館)を取り壊し駐車場兼防災広場に  2億9,715万円

●保育所4歳児への保育士の加配  1日3時間3ヶ月 31万円

●旧上高井郡役所の運営  1,912万円

●動物園ふれあい施設の建設  600万円

●食育事業 食育推進計画策定、食で健やか親子でクッキング、健康づくり協力店推進  89万円

●学校給食センター調理機器の更新  1,750万円

●障害者保健福祉の推進  地域活動支援センター事業、移動支援事業他 3,570万円

 

平成19年度歳出予算の概要                  (単位 千円  %)

 

9年度

8年度

予算額

構成比

伸率

予算額

構成比

伸率

人件費

4,227,222

23.55

1.12

4,275,067

23.17

1.08

扶助費

2,274,793

12.67

8.80

2,090,877

11.33

5.47

公債費

2,382,876

13.28

1.30

2,414,220

13.09

1.68

普通建設事業

1,816,319

10.11

28.15

2,527,801

13.70

102.02

物件費

2,507,574

13.97

4.02

2,410,714

13.07

1.05

維持補修費

172,545

0.96

7.87

159,955

0.87

2.58

補助費等

1,045,875

5.83

2.76

1,075,506

5.83

15.41

積立金

58,646

0.33

35.40

90,778

0.49

45.20

投資・出資金

58,831

0.33

7.10

54,931

0.29

5.98

貸付金

1,163,940

6.48

0.90

1,174,540

6.37

20.12

繰出金

2,231,379

12.43

3.04

2,165,611

11.74

4.50

予備費

10,000

0.06

0.00

10,000

0.05

0

合計

17,950,000

100.0

2.71

18,450,000

100

5.13

 

相森中学校体育館改築工事着工(3月補正予算)

     
3年生の卒業式は新体育館で

 

 市内中学校体育館改築が最後となってしまった相森中学校体育館改築工事は、当初平成19年度予算で行う予定でしたが、国の補正予算が成立し補助金が付いたため急きょ平成18年度予算で改築工事が行われることになりました。

 工事の概要  体育館2,016.32u(現体育館の約2.5倍)練習用バレーコート4面

武道場  剣道場1面 柔道場 128畳

シャワー設備 多目的トイレ 移動ステージ 放送室 映写スクリーン

 完成予定   平成20年3月21日


岩田修二の一般質問と答弁  要 旨 

実施計画について(市長答弁)

質問 市長が主要な施策として進められてきた産業アドバイザー、コーディネーター事業が実施計画にある市税収入見込みにどう反映されているのか。

答弁 企業の研究開発等は直ちに増税につながるような効果は出ないが、企業誘致における市税収入の増加は見込んでいる。

質問 地方交付税の収入見込み額を過少に見積もってはいないか。

答弁 実施計画時に示した地方交付税は、その算定時における内容により算定式に基づき試算した結果である。

質問 市長の言う厳しい財政状況のときにこそ基金を有効に利用すべき。ただ貯めるだけでなく市民が元気の出る財政運営をすべき。

答弁 ここ数年最終的に基金の積立を行っているが、徹底した経費の削減等を行い健全財政に努めた結果。今後も、将来に負担を押し付けることの無いよう、適切な基金管理を行っていく。

質問 庁舎西館を解体し多目的広場として整備することや、須坂市を元気にする広報用テレビ番組の制作などの事業は、厳しい財政状況のときに行う事業なのか理解ができない。保育所の整備を優先すべきではないか。

答弁 戦略を持って選択と集中を図る中で実施する事業であり、実施計画の全ての事業が市民のために実施するもので、決して市民不在とは考えていない。

 

市長在任3年間の政策評価(市長答弁)

質問 市長はパブリックコメント等で直接市民からの意見、苦情を積極的に市政運営に反映されているが、一人の意見が市民の総意であるかのようなとらえ方をしてはいないか。

答弁 一人であっても100人であっても出された意見は貴重。徹底した情報公開と、多くの市民のご意見をお聞きし、それに基づく行政こそが私が公約する「お聞きする行政」である。

質問 今までに数々のプロジェクトを立ち上げている。そのプロジェクトの成果は。

答弁 須坂市が設置するプロジェクトの特徴は、市内部だけでなく、信州大学や国・県の関係機関、民間企業とも連携している。

質問 「日本一の笑顔」の強調や、「5S」運動の徹底は職員への強制である。更に「職員の勤務時間及び休暇等に関する条例の一部改正」については、職員の勤務条件を変更すること。職員の理解を得ない提案は、まさしくトップダウンの手法ではないか。

答弁 市民が一番に求めているものは、笑顔とあいさつ。このことは職員が強制されて行なうものではなく、公務員として当たり前の心構え。職員の勤務時間については、周辺市町村の動向、職員の事情や健康管理、市民サービスの向上等を考慮して、最終的には責任ある立場にある私が判断した。

 

市営住宅の将来計画について(まちづくり推進部長答弁)

質問 荒廃している市営住宅の空き家をどのようにされるのか。

答弁 現状を放置しておくことはできないので、入居者との話し合いを重ねながら集合移転の合意を得られる中で、空きや解消を図っていく。

 

須坂市環境審議会答申

ごみシールは翌年度に繰り越せるように

家庭ごみ全面有料化へ向け研究を進められたい

 

 須坂市は、ごみの減量と排出者の適正な負担割合について、様々な観点から総合的に検討を加える必要があるとして、昨年11月委員14名からなる環境審議会を開催し、以下の5点について意見を求めました。

  1 一般廃棄物処理手数料の改定について

    ア 一般廃棄物の指定場所での処分手数料について    

    イ し尿処理手数料について                         

  2 資源回収報償金の見直しについて

  3 ごみ減量化報償金の見直しについて

  4 環境衛生推進協議会からの提言について

  5 ごみ減量のための専門委員会の設置について

 この諮問を受けて3回の委員会を開催し、2月23日市長に答申が行われました。

 主な内容は、

@し尿処理手数料の改定については、須高地区で検討する機関を設置し、その結論を尊重することが妥当

A資源物回収報償金制度は存続し単価は引き下げる。

10kg当たり 古紙70円50円  その他の資源物50円30円

Bごみ減量化報償金は、効果が明らかでないことから廃止すべき。ごみシールは、翌年度に繰り越せるようにし、ごみ減量を促すよう制度の改正をすべき。

Cごみの一層の減量と家庭ごみの全面有料化を含めた排出者の負担のあり方について、ごみ問題に関心のある住民の公募も行って「ごみ減量化専門委員会」(仮称)を設置し、研究を進められたい。

 この答申を受けて、須坂市では内容の具体化に向けて検討を始めます。皆さんのご意見をお聞かせください。


改選後初議会が2月14日、15日に開かれ

福祉環境委員長に就任しました

新しい議会構成を決める臨時議会で、福祉環境委員長に就任しました。年金、医療をはじめとする福祉問題や、地球温暖化、廃棄物対策等の環境問題、取り組まなければならない課題は重要なことばかりです。心を引き締めて努めてまいります。

 新しい会派構成5期1人、4期3人、3期6人、2期2人、1期8人)

 高志会 6人(3期2人、1期4人) 須坂フォーラム 5人(5期1人、4期2人、2期1人、1期1人) 

改新クラブ 4人(3期1人、1期3人) 市民21 3人(4期1人、3期1人、2期1人) 

日本共産党 2人(3期2人)


「職員の勤務時間及び休暇等に関する条例の一部改正案」に対し反対討論

 議会最終日(3月23日)本会議で、「職員の勤務時間及び休暇等に関する条例」の一部改正案に反対する討論を行いました。これは、労使関係の基本である労働組合との合意を得ないまま理事者側が一方的に提案したからです。採決の結果は3対16で原案可決になってしまいました。

 (反対討論の内容)

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