「須坂南保育園の存続と改築を求める」請願の採択を求める討論 |
ただ今議題となっております請願第2号「須坂南保育園の存続と改築を求める」請願の採択に賛成の立場から討論を行います。 須坂南保育園の保護者会では、8月に行われた新設民営保育園建設の具体的な説明会の開催を受け、須坂南保育園の「民設民営化」方針について保護者へのアンケートを行いました。その結果回答した保護者の69.8%が、須坂市が進めようとしている須坂南保育園に代わる保育園の民設民営に反対の意思表示をしています。このアンケートに寄せられた保護者の意見のうち、「民設民営」に対する不安や、反対する理由の主な意見は、 ・南保育園は臥竜公園に近くとても環境が良いから残してほしい。 ・南保育園の雰囲気や方針がとてもよく先生方、お友達と一緒にいたいから。 ・地域の人からも支援してきてもらっている園である。一時保育もあり兄弟も預けやすい。延長保育も利用しやすく担当の先生も信頼できる。 ・子ども課の説明が不十分で「何で」という部分の説明が果たされていなく、説明責任が無さすぎる。 ・どうして公立保育園を潰してまで、新しい保育園をわざわざ作るのかわからない。 ・一年半も何も子ども課から説明が無く、いきなり一年半後に閉園だと聞き怒っている。説明・準備不足で預ける親の反対が届かないかと悲しい。 ・新保育園を今の場所に建て替えられないか。 ・「市のやること」「人のこと」ではなく、これからの子どもたちのために、自分のこととして考えてほしい。 というものでした。 また、教育委員会が主催して開かれた保護者に対する説明会でも、 ・アンケートでは須坂南保育園の保護者は約7割が反対だが、このまま反対なら閉園はなくなるのか。須坂南保育園を残してほしいと言う気持ちを無視して進めるのか。 ・あまり出せる情報がないからと説明をしてこないで、平成21年を22年、23年の予定と延ばしてきている。情報がないので、知らないで通わせている親もいる。市は言うだけ言ってそれでいいという感じがする。説明会をしても親には通じてないという感じがする。 ・保護者会でとったアンケートでは約7割の方が反対している。反対の意見に対して、市ではどのように考えているのか疑問である。古い古いと言うが、須坂保育園と建築年が1年しか違わない。納得いかないところがたくさんある。議事録も見たが、私たちの意見は載せていただいたが、市からの返答のニュアンスが違うような気がして納得できない。説明会も開いていただいたが、自分の中でうまく消化できていないので、子どもにどう説明していいのか分からない。子ども達からも、須坂南保育園がなくなったら困るから、募金をしたらどうかとか、バザーをしたらどうか、お金さえあれば残せるのではないかと卒園した子ども達も言っている。須坂南保育園をつぶして、須坂保育園を残すというのもどういう基準なのか、しっくりいかない面がある。市がお金がないから、お金さえあればと、子ども達もそこまで思っている。そういう子どもの気持ちに私達親はどう説明したらいいのか。子どもに安心して行っていいんだよ、といえる裏付けがない。子ども課には親の気持ちを汲んだ対応をしてほしい。 といった、須坂南保育園の存続を求める発言が多く出されています。 こうした声は、須坂南保育園の保護者の皆さんの切実な思いや願いだけでなく、地域に密着した須坂南保育園をこよなく大切にしている表れではないでしょうか。 須坂市が、須坂南保育園閉園の根拠としている「須坂市保育所運営審議会」答申では、公立保育園の統合について、須坂保育園と須坂南保育園の統合については、それぞれ単独で施設整備されたい。と明確にされています。その答申を尊重するのであれば、須坂南保育園は存続すべきであり、現地での改築を進めるべきではないでしょうか。 民間の事業者がどこに保育園を建設しようとも、須坂南保育園の保護者にとっては、既存の須坂南保育園に愛する子どもたちを通園させることが、望みなのです。 以上の趣旨をご理解いただき、「須坂南保育園の存続と改築を求める」請願の採択について議員各位の賛同を賜りますようお願い申し上げまして討論といたします。 |