平成17年度予算案に対する討論

ただ今議題となっております議案第40号平成17年度須坂市一般会計予算案について、賛成の立場を基本としながらではありますが、何点かについて私なりの意見を申し上げたいと思います。

 平成17年度当初予算の編成に当たっては、厳しい経済情勢に加え「三位一体の改革」による影響もあり、収支均衡型の財政構造の確立と財源確保を基本に取り組んだとしています。また、新たな試みとして県内に先駆けて「市民参画型予算編成」を導入し、予算に反映されたことは高く評価するところです。更には、職員の創意工夫によるものや、事務事業の見直しに伴う歳出の削減等、市民サービスに影響を与えない程度の改革を着実に実行し「元気の出る須坂市」の実現に向けて努力されていることが感じられ、目的達成のため更なる努力を期待するものです。

 議会としても「参画と協働」を実践する立場にもあることから、ともに取り組んでいくことは当然のことであることをこの場で表明しておきたいと思います。

 さて、そこで17年度予算案について私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。

 1点目児童クラブ、児童センター登録児童の有料化についてであります。一般質問でも触れさせていただきましたが、その答弁は「利用される方には公平に負担をいただきたいという考え方に基づいて提案したもの」というものでした。児童クラブはともかく、児童センターは登録してない児童も利用できるし、午前中は未就園児交流事業も実施していることから、理事者の言う「利用者公平負担の原則」とどのように整合を図るのか明確にする必要があると思います。

 2点目は花見の時期の臥竜公園駐車場の有料化の問題です。桜祭りは観光協会の主催だから、限定2箇所の駐車場の有料化については観光協会が決めたこと。では理解できないと考えます。「利用者公平の原則」を言うのであれば、花見の時期だけの期間限定の協力金的な性格のものだけに、著しく遠くの駐車場は別として、理解は得られるのではないでしょうか。利用者からは不満の声が出ないことを祈るばかりです。

 3点目は須坂ふれあい健康センター負担金であります。あまりにも唐突の感じがします。理屈は須坂市が市民に対する無料入館券を発行しているのだから、それは須坂市が負担すべきというものです。社長と支配人が交代し考え方が代わったためと、「湯っ蔵んど」の経営状態が悪化してきているからということだと推測できるわけですが、今まで負担していなかったものを新たに負担することに対する市民への説明責任は果たすべきだと考えます。

 4点目は補助金の見直しについてであります。このことについても一般質問で触れさせていただきました。その時に市長は、検討懇話会委員の努力について触れられ、私にも委員会を傍聴して欲しかったとの発言がありましたが、後で確認したところ、委員の希望により非公開で開催されていたということですので、名誉のために申し上げておきます。あらためて「補助金削減一覧表」を拝見させていただきました。一般質問でもご答弁いただいたとおり、327,300万円ほど廃止、減額されていますが、増額については2419,700万円程になっています。総額は平成16年度より増加しています。このことは一般質問の答弁には一言も触れられていませんでした。もちろん内容の精査はしなければならないところですが、市長の政治姿勢である情報公開の徹底が更に求められるのではないでしょうか。

 以上色々申し上げましたが、いずれにしても、17年度予算案の重点5事業として打ち出した、産業活性化支援、生活安全基盤整備、教育人材育成、社会福祉、情報発信、創出力強化の目標達成に向けそして、「元気が出るかもしれない」などと言わせない市政運営を期待し、討論といたします。


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