12月定例市議会

 地方自治体は今たくさんの課題を抱えています。借金だらけの自治体財政の立て直し、国の強要ともとれる市町村合併問題、低迷する地域経済の復興等々。新しい市長にはこれらの課題に真正面から、待ったなしの取り組みが求められています。

 向こう4年間の須坂市の舵取りを任せたからといって、任せっぱなしにしておくわけにはいきません。私たち住民が主人公である市政を実現させるため、注意深く見守っていく必要があるのではないでしょうか。

 



12月定例議会の報告

 

 12月定例議会は、11月28日から12月12日までの予定でしたが、最終日になって1日延長され16日間の開催となりました。 永井市長最後の定例議会ということで、一般質問では3人の議員が3期12年に亘る永井市政を振り返ってその成果や総括等について質問をしています。内2人の議員は永井市政を概ね評価し慰労する内容でしたが、1人は厳しい総括をすべきではないか、とりわけ3期目の4年間についてはどうだったのだろうか、との疑問を投げかける質問内容でした。


 一問一答方式の試行

 須坂市議会では、わかりやすく開かれた議会をめざして、定例議会の一般質問のやり方についていろいろな試みが行なわれています。今回の12月定例議会では、従来の一括質問一括答弁と一問一答方式も取り入れられました。
 一問一答方式は、最初から質問席に立ち、一件ごとに質問と答弁を繰り返す方式で、質問者は勿論、傍聴者にも大変分かりやすい内容になったとの評価を得ています。



 岩田修二の一般質問と答弁  要旨

 

●財政の見通しと、行財政改革について(総務部長答弁)
    質問 平成16年度以降の実施計画見直し作業の進捗状況は

 答弁 1月の市長選挙後に公表したい。施策の優先度を考慮し、行政の守備範囲の見直し等を行ないながら作業を進めている。

 質問 中長期的な財政予測と、その基本的な考え方は

 答弁 主な歳入の市税は、16年度以降も減少を続ける見込み。国では「三位一体」の改革が進められており、地方交付税は減額方向。国庫補助 負担金は廃止、縮減だがメニューが確定せず、移譲財源も不明確で動向によっては厳しい状況になる。

    歳出にあっては、経常経費削減のため対応策を策定している。

 質問 経済状況が厳しい中、行政改革推進委員会の役割は非常に重要だ。この委員会の審議状況と「補助金に関する調査専門部会」の調査内容について

 答弁 行政改革大綱の実施計画について審議いただいている。今年度は先日新たな行財政改革計画について諮問した。また、補助金の調査専門部会については、補助金を受けている団体の事情を敢えて排除し、一納税者の目線から評価していただいた。



●放課後児童対策について(教育次長答弁)

 質問 「子育てにかかわる施策」「放課後児童健全育成事業」を進めるうえで、子育て支援関係課連絡調整会議が果たした成果は

 答弁 具体的成果はないが、各課が横の連絡を取りながら協働の方向を探っていくところに意義がある。

 質問 学校施設を有効に利用し、放課後の児童に開放してはどうか

 答弁 国は新年度から、地域のボランティアの協力を得て校庭や教室等を開放して、放課後や週末などの一定時間にスポーツや文化活動などの体験活動を行なう事業を打ち出している。須坂市では1校に導入すべく要望している。

 質問 当面、児童を学校で遊ばせる程度の対策は考えられないか

 答弁 指導ボランティアの確保も必要なため、実施する場合には地域の皆さんに相談したい。




●合併問題について(市長答弁)

 質問 任意合併協議会の目的は何か

 答弁 合併に関する基本的事項を協議し、法定合併協議会設置の可否を検討することです。

 質問 協議が整わない場合には、任意合併協議会の解散を提案するつもりはあるか。

 答弁 目的に沿い最大限の努力をしていくつもりです。

 質問 今までの住民に対する説明は出席者も少なく、十分とはいえない。この反省を踏まえて、今後住民に対してどう説明していくのか。

 答弁 任意合併協議会で作成した資料とともに、合併しなかった場合の資料をより細かく住民の皆さんにお示しし、住民意向調査を行なってまいりたい。

 質問 合併についての住民投票を行なう考えはないか。

 答弁 住民投票については考えておりませんが、住民意向調査をしてまいりたい。

 

 



 常任委員会の報告

 

総務文教委員会(所管する部:総務部・消防本部・教育委員会・選挙管理委員会・会計課・議会事務局)

 事件決議3件、条例の一部改正5件、補正予算1件、請願1件(継続審査)、陳情1件の審査が行なわれました。

 条例改正の主なものは、須坂市職員の退職手当に関する条例の一部改正で、この改正により平成16年1月1日以降に退職する職員の退職金が3%減額され、更に1年後からは7%減額されることになります。

 補正予算は、人事院勧告により職員の人件費を減額するものが主なものです。また、最終日に任意合併協議会に対する負担金について追加提案され、総務文教委員会に付託されました。(この経過については後で)私は、合併について問題があるとの考えから、この補正予算案には反対しました。そして、本会議においても反対討論を行ないました。(反対討論の内容はホームページに掲載)

 陳情については、政府に「イラクへの自衛隊派遣に反対する意見書」の提出を求める陳情を審議の結果「趣旨了承」とし、須坂市議会として国に意見書を提出することになりました。



経済建設委員会(所管する部:経済部・まちづくり部・水道局)

 事件決議3件、条例の一部改正1件、補正予算6件、陳情1件の審査が行なわれました。

 事件決議は市道の認定・廃止・変更案件で大部分は塩川町長者地区の道路新設によるものです。補正予算は職員人件費の減額のほかに、金融対策事業として融資の借り換え利用等増加を見込んでの増額補正、4月に予定されている「全国さくらシンポジウムin須坂」実行委員会への負担金等です。


福祉環境委員会(所管する部:健康福祉部・市民生活部)

 補正予算4件、陳情4件の審査が行なわれました。

 補正予算は職員人件費の減額のほかに、国民健康保険特別会計及び介護保険特別会計への繰出金の増額、身体障害知的障害者福祉費の増額補正が主なものです。また、委員会の中で国民健康保険特別会計の見通しについて、医療費の増加等の要因により新年度国民健康保険税の改定を考えており、改定率は27%程度との説明がありました。

 



二日がかりの市議会

そ の 真 相ドキュメント

 

 12月定例市議会は、12月12日閉会する予定になっていましたが、13日まで会期が延長されました。夜中までの市議会、その真相の報告です。

12月12日(議会最終日)

  第1幕 午前9時議会運営委員会で追加提案される予定の補正予算(任意合併協議会負担金291万円)をどの委員会で審査するか協議開始。

  ・企画課所管であるため総務文教委員会での審査を主張する委員と、今議会で設置した「合併問題等研究特別委員会」で審査すべきと主張する委員との話し合いがつかず、とりあえず現在までに提案されている議案の処理について確認し一旦休憩。全員協議会で確認。

  ・午前11時本会議、全員協議会で確認どおり、提案されている議案を議事日程により処理し、追加提案を受けないで暫時休憩。


2幕 午後1時議会運営委員会再開。議会運営委員会は全会一致を基本としているため、話し合いがつかず各会派に持ち帰り、協議内容の検討を行い再度持ち寄ることとする。

  ・この間断続的に議会運営委員会を開催。

  ・午後4時50分本会議、会議時間の延長を決定。(条例上会議時間は午後5時までと決められているため)直ちに休憩。

  ・議会運営委員会で、取り扱いについては議長と委員長に一任を取り付け。委員長判断で「合併問題等研究特別委員会」に付託することを決定。直ちに全員協議会を開催し確認。


3 午後545分本会議再開。追加議案の提案説明後、付託委員会を「合併問題等研究特別委員会」とすることの承認を求めたところ、新政会T・H議員から起立採決を求める動議が出されたため、議長が暫時休憩を宣言。

  ・動議の取り扱いについて議会運営委員会で協議。市民21、自由クラブ、共産党の3会派は、動議は議会運営委員会の決定を踏みにじる行為で断固許せない、今後の議会運営にも影響が出るとして、動議の撤回を要求したが話し合いは進まず。

  ・この間、断続的に議会運営委員会、全員協議会を開催したが、新政会、政和会の代表が会派内をまとめきれず、ただ時間が経過するだけ。


終 幕 市民21、自由クラブ、共産党の3会派が協議し、事態を収拾するため今回に限り動議の採決を認めることとした。

  ・午後10時50分本会議再開、動議が採決され議長提案を否決。補正予算は総務文教委員会に付託されることになった。

  ・以降、総務文教委員会で審査、本会議で委員長報告の後、4人の議員が討論を行い起立採決の結果原案通り可決された。その後閉会日の諸日程を処理して午前12時40分に閉会した。

 長年積み上げてきた議会のルールを無視した今回の騒動、開かれた議会の扉が少し閉じてしまったかもしれません。市民の皆さんにはどのように映ったのでしょうか。




                                  

  後援会の皆様、明けましておめでとうございます。

  日頃は市議会議員 岩田修二 に、変わらぬ温かいご支援をいただいておりますことに心からお礼申し上げます。

  当選後の修二議員の議員活動について、皆様のご評価はいかがでしょうか。

  新人議員でありながら、市政を市民の手に取り戻すように活動しています。がしかし政治家は皆様のご支持がなければ何もできません。どうか今後とも温かいご支援を頂きまして、本年2年目「 いま一歩踏み込む政治姿勢」須坂市発展の担い手として大きく育てていただきたいと心からお願い申し上げます。

      20041月                     岩田修二後援会 会長 小森清



   あけましておめでとうございます。

   昨年は皆様に大変お世話になりありがとうございます。初心忘れることなく、須坂市の発展のため力いっぱいがんばってまいります。引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。 岩田修二


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