詩人の鐘
省美のポエムをお届けします
No 42
04.11.27
特別な日
特別な日のために
用意した
特別なこころ
優しさと
穏やかな安心感で
過ごしたい
今日だけは、
過去も 今も 未来も
すべて忘れて
静かに
そっと・・・
ポエムリスト
No 40
04.11.13
後始末
君が振り撒いた わがままを
ひとつづつ 拾い集めて
屑篭に捨てる
何度そうしたことだろう・・・
君はそんなことには かまうことなく
どんどん わがままを振り撒く
いったいどのくらいの
わがままを言ったのなら
気が済むのだろう・・・
それでも僕は
君を必要としている
だからこそ
もう少し 解って欲しいんだけど・・・
No 39
04.10.30
やさしさのしずく
月のひかりが
ひとつぶのやさしさとなって
心の中に落ちてくる夜には
微笑みからも
指先からも
その優しさはは あふれ出る
その想いは
朝露となって
一枚 一枚の葉先から広がり
どんな人の心にも
そっと入り込んでゆく
No 37
04.10.09
こんなにも・・・
あなたと
いつも いっしょだった
すてきな
きらめきのとき
よりそって
あなたとみた
けしきは わすれられない
しんらいして
あいして
わたしの
せいしゅんだった
ときがすぎても
もういちど おもいでを
だきしめれば
ちかくにおもえる こんなにも・・・
No 35
04.09.20
夕陽が消えるまで
ふいに やって来たあなたが
ワインで酔った私の心を
更に酔わせる
震えている心の内を
悟られまいと
ひとくち含んだワインを
ゆっくりと飲みこんでみる
楽しい語らいも
夕陽が消えるまでの
夢でしかない
そのあと 残されたものは
暗黒と静寂
そして
あなたがふいに来るまで
待ち続けている 私・・・
No 34
04.09.11
届かない想い
遠くから 君を呼んでいる
こんなに必死に
こんなに真剣に
だけど
君には 届かない
遠くから 君を探している
こんなに夢中に
こんなに精一杯に
だけど
君を 見つけることは出来ない
君が僕に
気付くことなど ありはしない
君が僕を
見つめることなど あり得ない
どんなに望んでも
どんなに夢見ても
わかっているのに・・・・
No 32
04.08.29
宇宙のはじっこで
無限大の宇宙の
はじっこで
涙は宇宙の
チリとなり
悲しみも
ブラックホールに
吸い込まれる
無限大の宇宙の
はじっこで
笑顔は
太陽の輝きに
笑い声も
ブラックホールに
こだまする
無限大の宇宙の
はじっこで
この想いを
抱きしめて
いつまでも このままで・・・
No 31
04.08.21
生きる
空を見つめて
海を見つめて
風を感じながら・・・
暑さに耐え
寒さに身を縮ませて
春を待ちながら・・・
苦しさに涙し
辛さを振り切り
優しさに出逢いながら・・・
夜に押しつぶされ
朝に希望を見出し
時に流されながら・・・
壊れた心を抱え
破れた夢を持ち続け
愛に支えられながら・・・
No 29
04.08.08
水色の夏
通り過ぎる風が
幻のように目の前に映る
過ぎ去ったものは
再びやってはこないと解っていても
想いは抑えることが出来ない
感じるいっぱいのその想いが
はじけそうな 水色の夏
一瞬の出来事の
一瞬の夏
それでも想いは変わらない
No 26
04.07.17
あなたに
見上げた青空から
あなたの笑顔がふりそそぐ
熱い風にまぎれて
あなたの笑い声が通り過ぎる
無力だった私を
渦巻いているのは
真夏の太陽と
くっきりと映し出された
自分の影
もう二度と
あなたに逢えなくて・・・
No 33
04.09.05
時
毎年 夏になったら
ここの ヒマワリを
見に来ようね と言った
あの日の君
うなずいた僕
君は
ヒマワリのそばに
今年もいたのだろうか・・・
いつの頃からか
約束を守れないまま
大人になってしまった
僕を どうか許して
あの時と 同じように
太陽は輝いて
爽やかな風が
吹きぬけるのに
あの日には
戻れないまま・・・
輝いて
いつも
輝いていたい
新春の朝陽のように
いつも
さわやかでいたい
夏の木洩れ陽のように
いつも
キラキラしていたい
秋の青空のように
いつも
いつも いつも
冬の夜空の星屑のように
No 41
04.11.22.