2005へ
No 20
04.12.12
散歩道
肩にふれながら、
そっと落ちてゆく枯れ葉が
秋も終わりを告げる
見上げたその木は
すべてをそぎ落としたように
数え切れないほどの枝が
凛としていた
迎え来る寒さへの 準備は万端
いつでも どうぞ と言っているように
No 9
04.04.03
風の勲章
翼を広げて
飛び立てると思う
山頂から・・・
足を蹴って
踏み出したら
風に乗れると思う
水平線の向こうまで・・・
でも
翼なんてないし
だから
風に乗ることも出来ない・・・
それでも
この手て掴みたい
必ず 行き着けると
信じて
あの場所まで・・・
No 12
04.05.29
サイドシートの影
街灯に照らされて
雨に光る道から はずれると
暗闇が孤独を呼ぶ
流れ落ちる雫は
ついさっきまでいた
君の面影
サイドシートには
優しい温もり
今も 心に伝わる・・・
No 11
04.05.08
Because I love you
空の広さと同じくらい
あなたを想って
生きている
海のうねりのように
あなたを感じて
眠りにつく
そう
特別な理由なんて
何もない
あなたがいてくれるなら
それで いい・・・
No 10
04.04.10
太陽の下へ
何も解っちゃいないさ
ここから
抜け出せる方法なんて
忘れられた存在に
気がついてくれ・・なんて
望んじゃいないさ
夢見るだけで
何も実現しないって
怨んでもいないさ
ただ 太陽の下で
思いっきり
陽を
浴びたいだけなんだ・・・
No 13
04.06.12
OCEAN BEAUTY
寄せては かえす波
はるか 向こうの
暗闇が 除々に輝く時
たくさんの光たちは
何事もなかったかのように
いつもと同じに
一人 ひとりの
それぞれの
朝へと 溶け込んでゆく
イメージポエム No 6
イメージポエム No 5
04.03.28
行かないで
「行かないで・・・」
そう言って
引き止められたなら
悲しみなんか
存在すらしない
「行かないで・・・」
聞こえた言葉に
踏みとどまることが
出来たなら
心も傷んだりはしない
「行かないで・・・」
そう言いたかったけど
口にすることは
出来なかった
「行かないで・・・」
もしかしたら
そう言いたかったのだろうか
「行かないで・・・」
想いは 届かない・・・
イメージポエム No 7
イメージポエム No 4