病床日記
冠動脈バイパス術を受けて
平成13年12月から14年2月にかけて心臓病が再発し、私としては初めての「開胸手術」 を経験しました。冠動脈バイパス術で7時間から8時間はかかるという大手術でしたが、合 併症も出ず術後の経過も順調です。その大手術の経緯をまとめてみました。
私の病歴は、平成3年に胸に異常な痛みを感じかかりつけの医院に駆け込んだときが始 まりです。その時は須坂の某大病院を紹介され、いろろな検査の結果「しばらく様子を見 ましょう」と言うことになりました。
近くの医院に通院しながら治療を受けましたがその後は何事もなく、
1ヶ月に一度の通院もさぼりがちでしたが、平成5年に又胸に疼痛があり 再度大病院へ 紹介され、今度は前回以上の検査を受けました。その結果「まだ思わしくないところがある が当病院では設備が無くこれ以上の検査が出来ないので」と長野赤十字病院を紹介され ました。
これ以上の検査とは、心筋シンチグラムと心臓カテーテル検査のことでした。シンチはラジ オアイトソープを静脈に注射して、心筋に集積したところを体外から写真撮影をします。
運動負荷の直後に行うと心筋虚血のあるところには集積せず、その部分だけ抜けたように 写ります。
カテーテル検査はカテーテルと呼ばれる直径約2o程の官を橈骨動脈より挿入し、大動 脈を経て心臓へ行く血管(冠状動脈)と心室の写真を撮ります。
その結果心臓を取り囲む血管に一部狭窄が見られ、心臓の動きが悪いとのことで「狭心 症」と診断されましたが、1ヶ月に一度程度の通院と投薬でしばらく様子を見ることになりま した。
平成9年5月、再度胸に痛みを感じ今度は直接長野赤十字病院に駆け込みました。カテ ーテル検査の結果、狭窄部分がありさらに心筋梗塞を起こしていると言うことで細くなって いる血管を広げる血管拡張術を受けました。これはバルーンと呼ばれ、カテーテルで動 脈内に風船を送り込みこれをふくらせて血管を押し広げるというものです。手術そのもの はそんなに難しくはないそうですが、どんな手違いからか手術中に心筋梗塞の発作が起 き、集中治療室に一週間もいることになってしまいました。当然のことに治療費も高額にな ったため、病院側では公費を利用するように申請してくれました。そんな制度があることも 知りませんでしたが、身体障害者には国が更正医療と言って高額な治療費の一部をを負 担してくれる制度だそうです。当然のことながら私は身体障害者に認定されました。その 後は月に一度の割合で日赤へ通院し、薬の投与を受けていましたが、体の調子も良く心 臓病も忘れるほどでした。以前はかなりのヘビースモーカーでしたが、平成5年の入院以 来煙草はやめております。
昨年(平成13年)11月、又心筋梗塞の兆候が現れ、肩こりと胸の痛みが出るようになりま した。以前に覚えがあるだけに早速主治医に相談し、とりあえずカテーテル検査を受ける ことにし検査日は12月5日に決まり、12月3日入院、5日検査、8日退院の日程が組まれ ました。
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