病床日記 2


12月5日のカテーテル検査の結果は、主治医も私もギョッとする内容でした。

動脈硬化によると思われる冠状動脈(心臓を栄養している動脈)に狭窄病変があります。冠状動脈造影では、左冠状動脈主幹部と、左前下行枝とその枝の対角枝の狭窄所見が認められました。
この狭窄部位を解除することで、虚血の治療ならびに、生命予後を改善しなければなりません。左冠状動脈主幹部に病変があるため、カテーテルによる血管拡張術(前述のバルーンでふくらませる法のこと)は危険です。
したがって、この部位の病変に対する医療としては、冠状動脈バイパス術(迂回路を作成する)が安全でかつ確実であると考えます。 
簡単に言えば(冠状動脈に 狭窄があるが、カテーテルで簡単にふくらませるのは危険だ、バイパス手術しかない)と言うものでした。
手術:冠状動脈バイパス術(左前下行枝、対角枝に対する)
左前下行枝には右内胸動脈を、対角枝には左内胸動脈を吻合する。
人工心肺装置使用、心停止下に手術を行う。

なるべく早い手術が必要なため手術日は平成14年1月17日とする,と宣言されました。




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