03−01 コンテナーや7号以上の 業務用やデスプレー用の果実付き大鉢も 在庫品のみ 限 定販売いたします( 早い予約の方から販売開始しますので 品切れ品が発生することがあ ります) 果実付き大鉢は 発送できませんので 現地引取り価格です
果実付き鉢以外の花芽付き苗木は 1,000〜3,000円の値引き販売になります。 品種は高砂 佐藤錦 紅秀峰等で 紅キラリは果実付き鉢のみが販売可能です(果実付き 苗木は種苗法に抵触しない為に販売できます) 苗木代60万円 技術指導料40万円で 5年間のコンサルタント契約が出来ます ホームページに掲載してある技術は基礎技術だけで 実際に栽培を開始して 成功するには 残りの5割の応用技術が伴なわないと 成功率は低くなりますが 応用技術はコンサルタント 契約した方のみに技術指導しています。 以前 東海地方の方で 果実付鉢を3年間 毎年5万円程度購入しコンサルタント契約せずに 自己技術で挑戦した方は失敗した模様で 苗木を購入をしなくなりました。 近畿地方の例では 春 花芽付きの苗木を100本購入し 平野部の露地に植付け失敗した 事例など各地で大塚効果苗木を購入しても 事前調査不足と技術がともなわず失敗した方が 大勢います。 24年度から近畿地方で試験栽培が開始され 25年からは 新規の栽培が開始されました 24年に苗木を購入した方が25年にサクランボが収穫できたとの報告がありました 栽培を開始して 技術が向上して増反しようとする時は その販売期間の時期に合わせて 鉢を養成し販売ができますので 半年前に予約すると出荷時期の調節が出来ます。 (26年3月更新) 03−03 特許技術(3587789号)を使用し 養成して 栽培した サクランボの鉢です。 下記の栽培方法は 基礎技術のみですが 参考にして栽培してみてください。 仕上げ摘果が終り果実の5個〜10個付いている 幼果鉢を 販売 発送します。 日中は 太陽のよくあたる場所に置き 昼間 25℃位 夜 15℃位の温度で 管理すると 約30日から40日位で 完熟した美味しいサクランボが食べられます。 食べる前 3日程度潅水を控えて鉢を乾燥気味にして管理すると 糖度がより上がります。 付属の液肥を水に入れ 毎日 サクランボの葉が萎れず 鉢の表面が乾かない程度に 潅水 します。 過剰に潅水すると 果実が割れたり 根腐れがおきますので 注意してください。 サクランボの場合 翌年以後も安定栽培しようとすると 二種類の品種がないと 果実が付き ませんので 高砂と佐藤錦が必要です。 これは異品種の花粉が付かないと 受粉結実しない性質が あるためです。 赤い果実付きの鉢を受け取り管理して 食べごろになるには一週間から15日程度かかります が 食べる前3日間程度水を控えて管理すると食味が上がります。 12月から3月までに販売したの鉢は 一般の人は 失敗して使い捨てになってしまいます。 大部分の人達の失敗談を聞くと 潅水不足 早期落葉 栄養不足 日照不足 病害虫の発生 等で枯らしてしまっているのが現状です。 これは 一般の皆様が想像する以上に 果樹類の中で最高に難易度の高い作物だからです。 成功している人としては 盆栽愛好家が多いですが 普通の観葉植物と違い 一日も潅水管 理を怠ると障害が出て 木が衰弱して生育に影響があります。 収穫後手入れを怠らずに 木が健全に生育していても 返り咲きが起こる時もあります。 これは 収穫4ヶ月以後の最低温度が15℃以上の日が続く地帯か 早期落葉がある時は 次年度の花芽が 咲いてしまうためです。 返り咲きを起こした木も 翌年は花が無く収穫できませんが 次の年は正常に発育して果実は 収穫できます。 かえり咲き防止には 冷蔵庫で休眠操作する方法(特許2710259号)の利用以外 ありませ んが 一般の方には 大変技術が必要ですので 不向きの技術です。 暖地の一般の方には 山上げ休眠(下段に記載)が 簡単で効果があります。 3月以後の鉢は 上手に管理すると翌年も実が付きます ただし長野県より南の県での管理 は 夏涼しく 冬の最低気温も長野県と同じ程度の低温に遭遇しないと 花が咲いても 果実 は 結実しません。 また長野県より南の県で 鉢から地面に植え付けた場合は この気象条件から外れるため に花は咲き 木は 順調に生育しますが 果実は 付き難くなります。 明治の終わりに 国が各県の試験場に サクランボの苗木を配布して試験した結果 残った 産地は 寒冷地のみと言う結果が出ていたにもかかわらず ミカン価格が安くなり サクランボ が高価格で取引されたバブル期以後 暖地の各地で農家が サクランボ栽培に挑戦した経過 がありましたが ことごとく失敗して 自殺者まで出した産地もあり 全滅し撤退しました。 結局 儲けたのは苗木販売業者のみという結果に終わりました。 栽培している果樹の中で 一番難しい果物です。 佐藤錦の地植え安定栽培は 長野県が南限作物ですが 高砂や紅秀峰は 佐藤錦に比べ て 南限が少し南に移動します。 長野県の南部の地帯も 低温条件は合致しますが 積雪量の少ない年は 結実が不安定に なりますし 北部の地帯でも暖冬の積雪量の少ない年は 不作になります。 長野県中部以北と同じ程度の気象条件で管理すると 安定栽培ができます。 冬季間の低温が必ず必要ですが 降雪条件もかなり影響して 積雪量の多い地帯の北陸や 山陰も 冬の降雪量の合計が1mを超える地帯は 栽培が可能です。 これは雪解け水が根を冷やし 栄養貯蔵根の栄養分のデンプンを分解しアミノ酸に変化して 花芽に移行し 開花結実に必要の条件が出来るためです。 だから鉢栽培のサクランボの場合 大切にして冬季間に外で雪にあわずに管理された鉢は 結実が安定しないのです。 地球温暖化の影響や 雪の少ない暖冬 雨よけハウスによる高温管理等で 昔より栽培が不 安定になってきています。 一番安定栽培が出来る栽培方法は 冷蔵庫による休眠操作ですが 一般の人達が技術を取 得するには大変時間がかかります。 ハウスに入れて栽培した方も 5月になると ハウス内の温度が30℃以上になるような日が続 くので ハウスの外に出して 露地で栽培してください。 高温管理で栽培すると 果実が着果しにくい性質の木〔暖地型の木〕になってしまいます。 美味しい食用専門の 佐藤錦や高砂は このような性質があり 栽培は 果樹の中で一番難し い果樹ですが 栽培に成功すると 喜びが大きくなりますので 栽培に 挑戦してみて下さい。 お客さんの中には 数年間失敗をして 毎年新しい鉢を買い求めている方がいますが 未だに 成功していないが がっかりしないで挑戦している方もいます。 食用にあまり適さない桜桃等は 比較的簡単に実が付き 栽培可能ですが これらは 観賞 用のサクランボで 美味しくありません。 鉢で栽培して 5号鉢10粒以下 6号鉢15粒以下に摘果して 大粒の完熟させたサクランボは 大変美味しくなり 平均糖度も20〜25度まで上がり スーパー販売のサクランボとは まったく 別のサクランボの味にになり 大変美味しく食べられます。 03−04 一般家庭の庭先に植付ける自家栽培用の4〜8年以上養成した 果実付きワイ化樹の鉢入り 大苗販売品です 自家用車のトランクや座席で運べます。 (発送は出来ません) コンテナーは軽トラックが必要です 7号鉢10粒程度 8号鉢10〜20粒程度で仕上げ摘果済みの木です。 長野県の場合 実止まりが確定し サクランボが大豆位になった未熟の果実付き大鉢を 5月 初旬から 販売を開始して6月10日まで 植付け摘期です。 5月には 赤くなった完熟前のサクランボ鉢もありますので 購入後10日〜20日程度の期間 室内で 完熟するまで栽培管理して 収穫後 鉢から出して露地に植え付けます。 長野県より北の寒冷地か 日本海側の冬季間に1m以上の積雪地帯は 安定栽培が可 能ですので限定販売いたします。 暖地での安定栽培は 難しいためあまり奨励しませんが 鉢のままの栽培では可能です。 サクランボ狩りに来園した地元の殆んどの方が 自家用サクランボの栽培に 失敗してがっか りしている話を 多く聞きますが その原因は 購入した苗木に原因があります。 園芸店や 量販店で販売されている安い千円以下の苗木の殆んどは サクランボの安定生産 が出来ない暖地の関東地方で生産された苗木で 苗木販売専用に養成された苗木であって 大きく立派に育ってはいますが 果実が結実する性質 すなわち生殖成長に転換しにくい苗木 だからです。 大きな台木使用して 肥沃の土地に 化成肥料をくれて大きくし 栄養成長過多の性質になっ ている木のために 数年たっても 木だけは大きくなるが 花が咲いても 実は 結実しにくい と いう結果になっているのです。 サクランボは 肥沃の土地や化成肥料の多く入った土地には適さない果樹なのです。 小布施町でも 千曲川の沿岸地帯 水田 野菜畑の後等 肥沃な土地では安定栽培が難しく サクランボの適地は全耕作面積の3割もありません。 サクランボの安定栽培は 樹を抑制して栽培する変わった果樹なのです。 栄養成長の期間を出来るだけ短くしたて 生殖成長に容易に転換する技術は 今までありま せんでしたが 特許3578789号 を使用して苗木を養成することにより 簡単に出来る様にな りましたので この技術を使って養成したのが 鉢入り大苗です。 03−05 長野県の場合 5月に 果実が大豆大になった苗木を 庭に 鉢から出してそのまま植付け 栽培すると 6月の20日頃美味しいサクランボが食べられて 以後毎年 栽培管理を手抜き せずに消毒し 健全な木を作ります。 上手に栽培すると 安定的に実が採れますし ワイ化の性質になっているために 通常の半分 以下のコンパクトの木になり 場所もとりません。 植付けから 3年間位は 結実確保するために 天気の良い日は毎日人工受粉を行なって サクランボの果実を木につけます。 林檎や桃のように一度で受粉する作物と違い 人工受粉しても結実率は 一回に数%以下で すので数回の受粉作業が必要の果樹なのです。 また非常に良く実止まりした時は 木に障害があるためで そのままで栽培すると翌年は枯死 しますので 早期の摘果が必要です。 栽培果樹の中で最高に難しい作物が サクランボ栽培なのです。 人工受粉に使用した綿棒は 毎日使用後洗剤で洗い 乾燥させて新品同様にして使用しない と受粉率が落ちます。 これはサクランボの花に蜜が多く 綿棒に蜜が付き 粘って花粉が落ちなくなる為です。 市街地を除き 山間地の野生の蜜蜂の多い地帯は毎日受粉する必要は無く 半分程度でも 実止まりします。 若木の時代は 結実が不安定になりますので受粉を手抜きすると失敗します。 樹齢が10年以上過ぎると安定的に結実しますが 今度は土地によりモンパ病やこんとう癌で 木が衰弱して枯れ死する場合がありますので 再植付けの時はクロールピクリンで土壌消毒 をしてから植付けます。 果実が付くことにより木はワイ化しますが 結実確保に失敗すると 本来の木の性質が戻り 木が大きくなりますので注意して下さい。 色付き始めると 小鳥に食べられたり 雨で割れてしまうので 簡単なパイプ等にビニールを 張り 鳥害防止のネットを張ります。 植付け2〜3年は 量販店で売っている トマト雨よけ栽培セットでも可能です。 初年度に 赤くなった果実付き鉢を4月〜5月中に購入した時は 露地の外気温が低い為 収 穫まで日光の良く当たる室内で管理して 収穫後 露地に植え付けます。 植付け1年目 新梢はほとんど伸びません 2年目は果実の結実に失敗しないと40〜50cm 程度の伸びになり誘引の必要はありませんが 3年目は誘引を開始して適当の高さの樹形に するために マイカー線等で地面から誘引します。
03−06 サクランボの性質に 次のような事がありますので注意して下さい。 植え付ける土地は 肥沃の土地を嫌い 水はけの良いやせ地の乾燥地が適地です。 適地以外に植え付けると どんなに努力しても栽培は 成功はしません。 肥やしのある野菜畑や水田等には 植付けないで 陽当たりの良い庭先などが最適です。 植付け時には 化成肥料等は 絶対にくれないでください。 鉢で養成したワイ化果樹は 2本の植付け間隔は3m以上離れていると十分です。 害虫防止の為 台木と穂木の接木部分まで 必ず土に入れて植え付けます。 潅水は殆んど必要ありませんが 植付け時には 十分に 潅水してください。 肥料は 数年間くれないで 新梢が伸びなくなったら 堆肥をくれる程度で十分です。 サクラ切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿のことわざがあるように 剪定は強くしないように注意します。 鉢から出して植付けると 初年度は 枝が殆んど伸びません。 強く剪定して 木が元気よくなると 実止まりが極端に悪くなります。 一年に50cm以上新梢が伸びるようになると ワイ化の性質が無くなり 樹がコンパクトに仕上 がらなくなりますので 要注意です。 剪定は 冬に 伸びた新梢の2割〜3割程度を切るだけにして けっして強い剪定はしないで 下さい。 3年目以降は 開花後 木の枝が軟らかになった時期に誘引をして秋までそのままにして置く と木の枝は 低くなったまま固定します 毎年同じ事を繰り返すと10年経っても2.5m程度の低 い木が完成します。 土地が良すぎて 枝が伸びすぎた時は 1〜2年無剪定で果実の結実を最優先します。 翌年以後 剪定するとき 大枝は極力切らないようにしますが 枝が混みすぎてきたら 8月初 旬に大枝を切り 切り口には 必ずトップジンMペーストをたっぷり塗り 腐れ込み防止をしてく ださい。 8号鉢の場合 植付け2年目は30粒程度まで摘果して 翌年からは前年の倍程度の仕上げ 摘果にして栽培していくと 3年後には 約1kg程度の収穫が出来ます。 主な病害虫と栽培対策
長野県で自家用栽培の時 主な品種の特性
鉢栽培の項目にも参考事例が多いので 熟読して上手に栽培してください 消毒は散布例を 参考にして防除してください。 03−07 消毒は 下記の基準最低散布回数を 参考にして防除してください。 手抜きをすると翌年の結実に影響があります。 1回目 開花前休眠期 石灰硫黄合剤 10倍液散布 2回目 落花後 殺虫剤 殺菌剤 (参考例 ダイアジノン1500倍 トップジンM1000倍) 3回目 着色前 殺ダニ剤 殺虫剤 殺菌剤 (カネマイト1000倍 アデオン2000倍 ロブラール 1000倍) 果実をを収穫します 4回目 収穫直後 殺虫剤 殺菌剤 (サイアノックス1000倍 ベンレート2000倍) 5回目 前回より20日後 殺菌剤 殺虫剤 (ビスダイセン1000倍 ダイアジノン1500倍) 6回目 8月初旬 ICボルドー散布 7回目 前回より20日後 殺虫剤 殺菌剤 (スミチオン1000倍 トップジンM1000倍) 後半のダニの発生時には マシン油150倍の散布が効果が高い。 近年 カイガラ虫が発生しますので 状況により サイアノックスやマシン油を適期に散布する と良い。 春の硫黄合剤の後に マシン油50倍を散布するとダニやカイガラ虫の発生が 少なくなる。 収穫後の早期落葉は 翌年結実に影響しますので 絶対に早期落葉は避ける。 後は 害虫の発生や天候の状況により適当に 追加散布する。
03−08 収穫の終った鉢は 太陽の光がよくあたる露地で 落葉まで毎日潅水して 管理します 盆栽 や観葉植物のように 日陰で栽培すると失敗します。 露地に出さずに 部屋の中で管理しますと ダニが大発生して 早期落葉の原因になります。 露地で雨にあたりますと 発生は 激減します。 花鉢や観葉植物 盆栽鉢に比べて潅水を多く必要な果樹ですので 夏の高温期には 葉が萎 れないよう注意して 毎日2回位の潅水が必要ですし 過剰潅水は根腐れがおきます。 冬の休眠期に 休眠が終了した3月に 伸びた1年枝の全長の 3割程度の長さを剪定し 通 常鉢の植え替えは しないでそのままの状態で管理し 翌年収穫し 落葉後 春に移植しま す。 鉢は 1年間はあまり大きくなりませんが 新しい鉢に移植すると伸び始めます。 鉢の移植は 古い周りの根を切り取り 2年に一度 1号程度の大きな鉢に 花芽がふくらみ 始めた 開花1週間前に移植し 潅水せずに 開花が始まったら潅水します。 枯れるかと心配する程度まで 木を弱らせると 良く実止まりします。 結実が確定したら収穫まで液肥入りの潅水を毎日行ないます。 最初からあまり大きな鉢に 移植すると果実の実止まりが 極端に悪くなります。 大鉢の必要の方も 毎年1号程度大きくして 5年間で10号程度までにしてください。 下記を参考にして植え替えてください。
消毒は 基準を参考にして散布してください。 春 開花前は 潅水を控えめにして 鉢が渇いている状態にして置くと 比較的よく結実します 開花が始まったら 別の品種の花の花粉を 綿棒を使って交互受粉します。 開花中は 30℃以上の高温になると 生理落果が起きますし 霜に遭いますと花に被害が出 て結実しません 温度には注意して下さい。 結実が確認されて 大豆大になったら〔佐藤錦を除く〕仕上げ摘果の倍程度に 荒摘果します。 仕上げ摘果後は 5号鉢で5〜10粒 6号鉢で10〜15粒 10号鉢で30〜40粒迄に摘果し ますと 大きい美味しいサクランボになります。 開花結実が確認後は 潅水に液肥入り潅水(大塚液肥1号1000倍や量販店で販売の液肥等) が有効で 大粒の2Lクラスのサクランボが収穫できます。 果実の生育期には 5月〜6月の気温より低い温度で管理すると 小玉果になりますので 気 温と液肥には気をつけて栽培管理します。 着色が始まったら 雨が当たらないように 鳥の食害にあわないように注意して下さい。 温度は 30℃以上ならないよう管理し 潅水は 着色が始まったら控えめにすると 開花後 約60日位で 美味しい大きなサクランボの果実が収穫できます。〔紅秀峰は70日以上〕 あまり多くの果実を収穫すると 木が枯れ死する場合がありますので 気をつけて早めに 摘 果してください。 収穫までは 液肥入りの潅水が必要ですが 収穫後は あまり肥料は 多く必要では ありま せんが 5日間隔くらいに 液肥入りの潅水が必要です 後は真水で毎日潅水します。 落葉後の休眠期間中の露地では 特別に潅水の必要はありません。 夏は 長野県と同じ程度の涼しい環境で管理すると 秋に落葉しますが 長野県より南の暖地 では 翌年も収穫しようとすると 休眠操作が必要になります。 03−09
初心者に多い失敗は 露地と違いハダニの発生が多く 防除が遅れて早期落葉が発生して 返り咲きし 翌年の花芽がなくなる年があるので注意する事。 〔平成24年3月記〕 休眠操作はさくらんぼ栽培の絶対必要条件で これをクリヤーしないと 毎年さくらんぼ の安定栽培による 果実の収穫はできません。 花は咲きますが果実は結実しません。 03−10 シャクヤクやシンピジュウム等の 花のみの観賞用鉢とは違い 果実を毎年安定的の収穫す るには より低温で長い休眠期間が必要です。 ブドウやブルーべりーでは二期作や周年栽培が一部可能になっていますが これは休眠が かなりルーズの部類に入る 暖地でも栽培できる果実だからです。 サクランボは果樹の中でも一番正確で 低温要求量が多い 寒冷地特産の果実なのです。 寒冷地では 冬に鉢を露地に置くのが基本です 雪に埋もれても平気です。 夏の期間 健全に養成できたサクランボの木にとっては −5℃程度の温度は 快適温度で あって −15℃以下になっても凍死することはありません。 室内やハウス内で管理すると 果実は絶対に結実しないので 室内管理は厳禁です。 露地で低温に遭遇して はじめて休眠が完了する果樹なのです。 地面に植え付けた時 寒冷地では 自然の状態のままで 何もする必要はありません。 夏の生育期間中 翌年春に必要な栄養分が新根の先端に貯蔵根として大量に蓄えられます。 貯蔵根のデンプンが 冬の0℃以下の低温に遭うとアミノ酸に変化して花芽に移動して 開花 準備が仕上がり 受粉結実が可能になります。 これには 低温が長時間必要のために 自然界では冬の期間が該当しますが 寒冷地でも雪 の少ない暖冬の年には 養分転換が鈍く 不作になる確率が高くなります。 これは大量の雪解け水が根を冷やすために 養分転換が進むものと思われますが 人類の 大先輩の植物の生理性質は 簡単には変わりませんので 自然にはあまり逆らわずに 利用 するのが得策と思います。 暖地で栽培するときは 冬期間露地に置いても 完全休眠に必要な低温要求量の積算温度 がたりないために 安定的に結実させる休眠操作が絶対必要条件です。 休眠操作を手抜きすると 花は咲き木も正常に発育しますが 養分転換が完全に終了してい ないために果実は ほとんど収穫できません。 個人で休眠操作を実施する時は 下記の技術を参考にして下さい。 日本全国は南北に長い為 地域により温度差があるので 10月中旬から11月初めまでに 1000m〜2000m程度の山(冬の2ヶ月間の最低温度が毎朝0℃以下になり最高温度も7℃ 以下で 真冬日が5日以上ある環境)で冬を過ごす必要があります。 雪が冬に降る山岳地帯で 合計積雪が1m以上の場所は この条件より少し温度が高くても 休眠反応します。 山上げの期間は 最低 4ヶ月以上必要で 期間の短縮は厳禁です。 山上げ期間中 落葉した鉢は 特別に潅水の必要は無く 自然の状態でかまいません。 3月下旬以後になったら山から下げて 自宅の庭で栽培を開始します。 健全に栽培管理された鉢は 染井吉野桜より約10日遅れで開花が始まります。 暖地の方で 長野県より北に実家や親戚がある方は 10月の下旬に寒冷地に移動して 冬の 期間だけ 露地で管理して充分に低温にあい 休眠完了した鉢を3月に 自宅に持ち帰り栽培 を開始する方法もあります。 暖地でも 冬の期間 鉢を日陰に置いて毎日氷で鉢を冷やして成功している方もいます。 暖地のスキー場の山麓の畑などは 最適環境になります。 長野県以北の県以外でも 近畿 北陸や山陰の積雪地帯は栽培可能の地域に入ります。 冷蔵庫利用の休眠操作は 設定温度0℃から−3℃の冷蔵庫で1400時間以上低温にあわ ないと 果実は 安定結実しません。 佐藤錦の安定結実には 2000時間以上の低温が必要です。 −4℃以下の低温で連続管理すると若木の時は 枯れ死する場合がありますので変温操作 が必要です。 当園では果実出荷用の鉢は 約15年程度で 新しい苗木に更新して栽培しています。 鉢栽培も自然の状態と同じ 生育期間7ヵ月半 休眠期間4ヵ月半の生育環境を守って栽培 すると15〜20年栽培しても大丈夫です。 期間の短縮は 両期間とも半月程度が限界で年間1ヶ月以上短縮すると障害が出ます。 サクランボは 正確な体内時計と体内温度計を持ち ブドウ等の鈍感作物と違い 果樹の中で 一番正確に反応する果樹です。 長野県より北の 夏や冬の環境に合わせると よく実が付きます。 冷蔵庫利用の休眠操作は 大塚施設園芸所有の特許になっていましたが 権利期間が平成 24年3月で終了しました。 〔平成24年7月更新〕 詳しい質問や技術指導は 有料でコンサルタントしています.。 視察は 有料です 1回10万円+1人10,000円x人数分です 大塚施設園芸 栽培技術コンサルタント 大塚博美 電話 026−247−4144 (平成25年5月更新) |