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果樹の鉢と関連特許情報

ミカンで静岡の試験場が 昭和56年から試験を始めたとされる コンテナーの果樹の栽培よ
り早い  昭和48年にコンテナー果樹栽培と一緒に果樹の鉢栽培に 研究着手しました。
当時は 葡萄の栽培が経営の中心で あったため 葡萄の鉢販売を考えていました。
ハウスのブドウ鉢とコンテナー栽培は 小粒の問題が どうしても解決できずに 順に規模を
縮小していきました。
 
昭和61年から 長野県では 初めてのハウス桃も 地植えとコンテナー栽培と鉢を一緒に開
発していきました。
桃は 63年から出荷が始まり 桃の鉢も 翌年から出荷が始まりました。
桃の鉢は 当時の技術水準がかなり低く 2年かけて苗木作り3年目に花芽を作って 4年目
に出荷していました。

順に休眠操作技術も 向上しバブル期には 3月3日のひな祭りの一週間前に集中的に出荷
して かなり良い値段で 販売されました。 
製品は 8号鉢に 桃を3個つけ ピンク色になったものを 発送しました。
この製品は 平成5年ごろまで 作りましたが 現在は販売しておりません。



サクランボ鉢第一世代 花芽接ぎ鉢販売

サクランボの鉢は 近くの中野市で 花芽接ぎを成功して出荷している人がいて それを真似
て栽培しましたが これは 大変難しく 本格的に 出荷するまで 3年かかりました。 
3月末からの本格的出荷が 平成2年からのバブル期に出荷販売したために 一鉢 手取り
7000円以上になり かなり良い売上になりました。
しかし 毎年300鉢前後の出荷するには 1000鉢の栽培を しなければならず 大変効率の
悪い栽培方法で 失敗した鉢は 生育生理が狂っている為に 翌年に鉢は 廃棄処分でした。

この技術を真似て 山梨や長野の 多数の農家が挑戦しましたが ことごとく 失敗して
撤退しました この原因は 花芽接ぎと言う 高度の技術が 必要だったからでした。
露地の花芽を採って 接ぐために 休眠問題 出荷率の低さ 接木の難しさ等で 一般農家の
生産意欲は 急激に落ち ほとんど 近県では出荷されて おりません。



サクランボ鉢第二世代 小型鉢養成販売

この問題を 解決したのが 第二世代の技術を使用した 鉢の栽培方法でした。
これは 葉芽を 接ぐため接木が簡単で 接木後 2年間の養成で 翌年出荷になり 周年栽
培特許を併用すると 3月からの出荷も 可能で 製品化率も 格段に高まり安定栽培が出来
る様になり 大量生産の可能性もできました。

第二世代の最短苗木養成期間は 挿木から出荷販売まで36ヶ月間ですが 出荷販売は45ヶ
月以上かけて販売していました 最低技術取得期間は 4年以上が必要です。
製品出荷率は 条件の良い時で 約5割程度でまだ完成技術ではありませんが 経済販売は
十分に採算が合う状況になりました。

平成14年から 本格的な生産も始まり 今年の冬は 約2千本の接木をしました。
今年から 鉢栽培用とワイ化樹用に どちらにも転用可能になる 栽培方法を開発したので
販売情勢を見ての 出荷が出来るようになりました。

この鉢の苗木を春に結実確認後 露地に植え付け栽培すると 通常の販売されている苗木に
比較して約半分程度にワイ化して 作業効率が向上し 早期の結実が安定します。

この特許は 2年前に出願し 今年の春公開されましたが 多分後 書き直しが必要になるで
しょう。
又 鉢の技術情報は このホームページに掲載します。
[平成14年4月記]


平成16年6月 一部呼び名を訂正して再申請しましたが 弁理士さんの話では 間もなく特許
は 認可になるそうです。

平成16年8月 サクランボワイ化鉢 苗木養成特許 3587789号を取得しました。

現在は 第二世代の栽培方法も 第三世代の結実率向上の技術を一部取り入れることにより
7〜8割程度の製品化率にまで向上可能になりました。
露地栽培用の果実付き大鉢も平成15年から お得意さま限定で販売されています。
〔平成16年8月記〕



サクランボ鉢第三世代 改良小鉢養成販売

第二世代の鉢養成は 1年目に露地で台木を挿し木して 秋に掘り取り 2年目に鉢に入れて
接木して 苗木養成して 3年目には 花芽を付けて 花芽付き苗木を完成して 4年目に苗木
として販売したり 果実を付けて 果実付き苗木鉢としての販売する方法でした。
この方法は 初めての人たちも容易に取り組めて 苗木生産の効率も高いことです。

第三世代の技術は 台木の養成期間を露地で養成せずに 全て加温ハウス内で 青葉台木
と穂木を接木した状態や青葉台単独で 培地に挿し木して そのまま鉢で養成する技術です。

前の技術と違い 養成して3年目の春に出荷になり1年間の期間の短縮と同時に 露地で養
成した台木に接木するより 小さな鉢の生産が容易に出来る様になった改良技術です。

しかし 新技術の欠点は 苗木生産の歩留まり率が 前の技術に比べるとかなり落ちる時もあ
り 技術の無い初心者には 生産効率の悪い方法ですが 技術を取得すると 二つの特許を
使用する事により 接木の時期や苗木の生産期間が 大幅に長くなり 10月から接木や挿し
木作業が開始できて 労力分散につながり 出荷販売期間も 11月から2月までの安定販売
が出来ます。

ハウスも11月から 鉢出荷が始まる為 空いた場所に 新しい養成用の鉢を 配置できて 
ハウスの回転も良くなり ハウス内に配置出来る 養成鉢の数も 10aに10,000鉢以上 配置
出来る為 生産コストが下がり 収益率の向上につながります。

しかし第二世代の技術を習得した方でも 第三世代の技術を完全習得までには 又2年以上
の技術習得期間が必要です。
第三世代の加温ハウス内での 鉢挿し木技術は かなり難しく 独自で成功するには何年もか
かります。

平成18年1月 鉢栽培の販売用苗木に どこでもサクランボ の愛称をつけて 商標登録の
申請をしました。

平成18年10月 どこでもサクランボの商標登録が認可されました。

この第三世代の鉢を露地に植付け栽培すると 露地栽培の木の2〜3割程度の大きさ
になり 露地での経済栽培には あまり適しません。
〔平成18年12月記〕


鉢栽培専用の平成19年度11月の培地挿しの製品化率は 90%以上になり 技術面では 
ほぼ完成の域に達しましたので 20年からは 露地の鉢栽培用の挿し木は 必要なくなりまし
た。
どこでもサクランボ露地植付けの苗木生産用には 露地挿し木を継続しています。

1年目接木挿し50日2年目ハウス入り50日3年目実止まり確定出荷直前 6号鉢

接木挿し苗木養成中1年目の小鉢 19年2月2年目の苗木 来年出荷になる 19年5月



17年1月に 小布施町の 小布施ブランド品開発のサクランボの鉢生産が組織化されて サ
クランボ鉢直売部会が発足して 会員10人で運営が開始されました。 

17年5月に 各会員に2月接木した鉢を 約90鉢配布して技術指導を始めました この鉢は
19年度から地元販売と 市場出荷になりました。

どこでもサクランボの一般用苗木販売は 19年1月からの受付開始 発送になりました。  
一般販売用苗木の数は 限られていますので 予定量になり次第 販売を終ります。
[20年2月記]

20年3月のホワイトディのお返し用に 全農長野のインターネット販売に50鉢出品したところ
1日で完売 翌日追加したのも即日完売するほどの人気商品になりました。 
20年12月からは クリスマス用の鉢も試験販売を開始しました。
21年2月19日から販売が始まりました。
21年12月出荷は 12月15日頃から出荷予定でいます。
〔21年11月記〕

21年10月と12月に病気入院のため生産販売計画が大幅に狂い 僅か出荷販売したのみに
終わり大損害をが発生しましたが 今年は順調に市場出荷をしています。
やっと 最後頃の出庫したステージの鉢が 出荷率5割になったのでほぼ技術は完成に近いと
思います。
〔平成22年12月記〕


サクランボ鉢第四世代 極小鉢 短期養成技術

第四世代のサクランボ苗木養成技術は 挿し木から1年間養成して翌年開花結実する技術を
現在開発中です
この技術は 果樹苗木養成の最終技術と言うべきもので 将来これ以上の技術開発は無理と
思われます。

加温ハウスで 接木挿しで苗木養成を開始して 翌年開花結実させる最短の苗木養成の技術
です。 
一部 開花結実していますが 市場販売出来るレベルまでは 到っていませんが 近い将来 
安定技術として完成させたいと思っています
4.5号鉢程度の大きさに5粒程度の赤いサクランボの付いた極小鉢を 2000円程度の小売
販売の予定でいます。
 
病気が再発して それまで生きていられるかどうかわかりませんが 毎年 研究開発の試験し
て努力しています。

サクランボ鉢を  野菜と同じに 早く養成して 安い値段でを目標に 

新規に開発に成功した技術は今後特許は申請せずに未公開にします。
〔平成23年3月記〕



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     大塚施設園芸
                栽培技術コンサルタント  大塚博美
                 電話  026−247−4144 

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