|
私だけの思いをセーターに染める
|
何回も着たお気に入りのセーター、色がくすんでしまって、でも捨てるには忍びない、
染め直せば着られそう、そこで、セーター染めの基本を学びましょう
お気に入りのセーター、ちょっと古くなって色もくすんでしまったみたい。
でも、捨てるには忍びない。染め直して再びそでを通してみたい。
台所で、手軽にウールを染める基本を学びましょう。
【染料の準備】
コーヒーや紅茶の出がらし セーターの重量の50%は必要です。
なべに水とコーヒー、紅茶を入れて2,30分煮ます。
ざるとフキンを使ってこし、煮出し液をとります。
同じコーヒー、紅茶で2,3回は煮出せるので、しっかりと煮出して
液を合わせます。
他に、緑茶や黒豆の煮汁や玉ねぎの皮などでも染められます。
なべはホーローかステンレス製がよいでしょう。
なるべく大きななべで、なべの中の温度が均一で、しかも一定に
保つために、セーターが水中で泳げるくらいのゆとりがほしいですね。
【媒染】
ミョウバンを使って染料を定着させること
ミョウバンは薬局で売っています。なすを漬けるときや料理に使います。
分量はセーターの重量の10%、あったら助剤として、酒石英を
セーターの重量の2%加えるとよいでしょう。
◆大なべにたっぷりのお湯を沸かして、熱くなったらボウルで溶かしておいた
ミョウバンを加えます。
◆ウールは急激な温度変化に弱くて、急に熱い湯につけると
繊維が縮んでしまうので、セーターは、初めにぬるま湯に浸し
ポットの湯を少しずつ加えて徐々に温度をあげます。
なべの中と同じくらいの温度になったら、なべに移します。
温度計を使うとより正確です。
◆ふたをして約30分煮ます。
◆煮上がったらお湯を捨ててセーターをさっと洗います。
このとき、セーターを少しずつ冷まします。湯沸かし器のお湯を使うなどして
お湯の温度変化には気をつけましょう。
◆空いた大なべに煮出し液を注ぎます。
セーターが泳げるくらいのお湯を加えます。
◆なべを火にかけて沸かし、セーターの温度を少しずつ上げてから
なべに移します。
◆ふたをして30分ほど煮ます。
◆なべから出して温度をゆっくり下げながら、すすぎ湯がほぼきれいに
なるまで押し洗いします。
◆軽く水気をきり、形を整えて平らにし、蔭干しにします。
◆乾いたら完成です。
古い紅茶やコーヒーなどで、自分で染めてみると楽しいですよね。
この染め方は、ウールやシルクが対象で、木綿や麻などはむかないそうです。
セーター染め
【基本の極意】
★セーターの温度は徐々に変化させる
★なべはセーターが楽に泳げる大きさ
★なべのふたは、なるべくとらない
|